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ALL OF ME               Seymour Simons / Gerald Marks


All of me, Why not take all of me.
Can't you see, I'm no good without you.
Take my lips. I want to lose them.
Take my arms. I'll never use them.
You're good-bye left me with eyes that cry.
How can I go on, dear, without you ?
You took the part that once was my heart.
So why not take all of me.




私がNew Orleansへ滞在した際に撮った写真をHikaruさんがスライドショーに仕立ててくれました。
その他 写真提供 PD Photo.org


こんにちは。高村緑です。
ジャズでよく用いられるお題はやっぱり恋愛ものがダントツ多いです。シャンソン等は社会風刺とか哲学っぽい詩がありますが、ジャズではあまり登場しないですね。そしてメジャー(長調)マイナー(短調)が詩の内容と関係ないのも特徴的です。この曲もそのひとつで、メジャー(長調)のメロディーに失恋の詩が書かれています。もっとも、これをどう料理するのかがジャズシンガーの腕の見せ所。テンポや歌い方で、「はぁ〜。あの人は私を置いて去ってしまった・・・トホホ・・・」 とも 「チョッ、チョッと待ってよ。アタシがアンタ無くしては生きてけないっ解ってるくせに。お願いだから、考え直してよ」 とも 「アーフラレチャッタ ! もう笑って忘れるっきゃないよね〜。今日はヤケ酒だあ」とも表現できるわけです。10人の歌手がいたら10通りの歌になる・・・とよく教えられたものでした。

New Orleansのお葬式で故人を送りだすパレードでは最初はしんみりとした曲ですが、しまいには踊り回るメジャー(長調)な曲になります。(聖者の行進など)これは黒人の人々の生きる知恵だったのでしょうね。哀しんでばかりでは生きて行けない。哀しい事が沢山あり過ぎたあの頃だからこそ、ほんの一時哀しみを忘れようと明るい曲に辛い気持を載せたのでしょうね。

SONG INDEX




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